金属アレルギービジネス浮上なるか?

最近金属アレルギーやメタルフリー治療について
よく調べているのですが、
どうも「金属アレルギービジネス」の浮上を感じます。


これは私が勝手に名付けた言葉ですが、
ちなみにもともとの出典は、金沢大学の竹原教授が作った
アトピービジネス」という言葉です。


久米宏ニュースステーションのせいで
ステロイドが悪魔の薬として喧伝されて
ステロイド狩りが吹き荒れて
そのために高価な健康茶や健康食品、
怪しげな民間治療が蔓延し、
症状が悪化すれば「好転反応ですよ」とごまかす。
そして「足りないからもっと買え」と勧める。


こりゃまるで、心霊商法と同じじゃないか。
たまたま不幸な目にあった人に
前世のカルマだからと言いくるめて
それを払拭するために高価な壺を買わせて、
相変わらず不幸から抜け出せなければ
「あなたの信心が足りないからだ。もっとお布施を出しなさい」
とやる。


アトピーを巡る現状は心霊商法とまるで同じだ、と
喝破したのが竹原教授の
アトピービジネス私論』(1998)でありました。


で、今。
竹原教授の作った言葉の『アトピービジネス』のように
『金属アレルギービジネス』とでもいうようなものが
出てきているのではないかという不気味さを感じます。


歯科医がコンビニより多い時代、
あちらこちらで大金を稼ぐのに絶好の機会と思っているのでしょうが
そのために不必要に危機感をあおる医者のサイトが散見されます。


以前も書いたかもしれませんが、
インプラント治療がそろそろ問題が噴出しそうだということです。
インプラントが、自前の歯と同じかそれ以上に
手入れが必要になることの十分な説明もなく、
インプラントにさせてお金を貪り、
手入れ不足のために歯肉が後退して顎の骨が溶けてしまった患者。
いつもかかりつけのA歯科に行っているのに
たまたま休みだったのでB歯科に行ったら
歯周病で歯茎がぐらぐらでもう抜くしかないと
インプラントのローンを組まされそうになってなんとか逃げ帰り、
後日A歯科に診てもらったら「なんともありませんよ」
と言われたという人。
価格競争に巻き込まれて安価なチタンを使ったために
不純物が多く混じり、
本来なら生体親和性の高いチタンで
いずれアレルギーが起きるのではないかという話もあります。


普通はインプラントは1本2本でやるものですが、
悪徳歯科は平気で総インプラントを勧めてきます。
一気に200万とか300万とか儲かりますからね。
カードローンも医療ローンもあるし、
そのへんも抜かりはありません。
顎の骨を削ってチタンのネジのボルトを打ち込んで、
ネジの上から人工の歯をセットして。
数本ならまだしも、
そんなの全部やってしまったら
顎の骨にもカラダにもいいわけないのに。


で、そんな状況のインプラント業界が、
そろそろ問題噴出するという噂です。
となると、次のターゲットは、金属アレルギーかな、と。
最近とみに歯科金属アレルギーの話題も増えてきて
決してマイナーではなくなってきました。


すると、歯科金属をメタルフリーに替えるわけですが、
ここで、セラミックやジルコニアセラミックなど
保険の効かない高価な歯に全部詰替させれば
やっぱり虫歯が多い人なら100万単位で儲かるわけです。
私も、最初に見積もりを見に行った医者で
プラスチック、セラミック、ジルコニアセラミックの
3種類での見積もりを出されたけど
合計したらどれも恐ろしい金額になりそうだったですよ。
まー多分わざと3種類別に合計金額出さなかったんだろうね。
引かれるから。
で、セカンドオピニオンとか探して、
今のほぼ保険でやってくれる医者にたどり着いたわけです。
そうでなかったら100万円くらいのカードローン組まされるところでしたよ。
(私は虫歯が多いのです・・・情けない。)
金属アレルギーの皮膚症状はツラくて、待ったなしだからね。


で、金属アレルギーで検索していくと、
結構儲けをあてにして高価な治療を進めている歯科医院の
サイトがとーーーっても多い。


特にびっくりしたのはこの、”金属アレルギー学会”のサイト。
ちなみに学会つーのはサークルと同じで
任意で何の届けもいらずに作れます。


>EDTA点滴キレーション療法によるデトックス
>体内に残留した有害金属を解毒、排泄します。
>発汗やサプリメントによる解毒にもある程度の効果があります。
デトックスの際には有害ミネラルだけでなく
>必須ミネラルも排泄されてしまいますから、
サプリメントで必須ミネラルを補充する必要があります。
http://www.metalallergy.jp/allergie_treatment.html


EDTA点滴キレーションとは
http://www.metalallergy.jp/edta.html


歯科金属をメタルフリーにした上、さらに、
EDTA点滴で重金属をデトックスしようと。
デトックスのあと、必須ミネラルを補充しなくてはいけないなら、
そこでもさらにお金がかかりますねぇ。


まぁ、確かに、金属除去のあと、
3ヶ月〜半年で快癒に向かう人が約8割、
残りは
「金属が排出されるまで一般的に7年かかると言われる」
ということでしたが・・・。


良い水を飲んで、岩盤浴などでいい汗をかけば
十分なんじゃないのかなぁ?


ちなみにこのEDTA点滴キレーション、
調べてみるとアンチエイジングの美容皮膚科に組み込まれて、
週に1〜2回、継続して20〜40回やれとか
(しかも1回21800円!40回なら・・・87万2千円!)
なかなかすごいことを書いてる美容皮膚科のサイトもあります。
重金属のデトックス(体外排出)を
ボトックス注射とか脂肪溶解注射とかプチ整形とかと同じカテゴリにされてもなぁ。
あまりに胡散臭いわ〜。


これから金属アレルギーの患者がますます増えるでしょうし、
そうしたら『金属アレルギービジネス』も増えるんじゃないかと
とっっっても危惧しています。


なんせ歯科医がコンビニより多い時代ですからね、今は・・・


私の予想だと、インプラントで問題噴出した後、
インプラントで儲けてた悪徳歯科医はみんな
高価なメタルフリー治療に鞍替えする気がするですよ。



私もアトピーから化学物質過敏症から
金属アレルギーにまでなって
いろいろ考えることが増えたので
せめてこのカラダをもって、炭鉱のカナリアになりたいわと
宣伝や広告ではない、真剣な知識を伝えるべく
こういうブログを書いたりしているわけです。


以上、どなたかのご参考になれば幸いです。
(間違いがあったら教えてください。)